青春18きっぷってどんな切符?
1日あたり2410円で全国のJRの普通列車が乗り放題となる夢のようなフリーパスです。
コスパの高さと自由度や気軽さなどの利便性から老若男女に愛されるロングセラーの切符となっています。
青春18きっぷの基本ルール
JR全線の普通列車(快速・新快速を含む)が乗り放題です。
全国(沖縄除く)に路線のある日本最大の鉄道会社グループです。
JR以外の鉄道会社である私鉄には残念ながら乗ることができません。
私鉄例:東京メトロ・都営地下鉄・大阪メトロ・小田急・京王・近鉄・阪急など
普通列車(快速・新快速を含む)のみ乗り放題です。新幹線や特急には乗れません。
青春18きっぷの年齢制限
「青春18きっぷ」という名前ですが、年齢制限はありません。
誰でも青春18きっぷを購入・利用することができます。
青春18きっぷの価格
青春18きっぷの価格は12,050円です。
- 1回分のみのバラ売りではなく、5回分を1枚のセットとして12,050円で販売されています。
- 5回分であるため、12,050円を5回分で割ると1日あたり2,410円で旅行が可能です。
東京から広島に移動する場合の価格比較
- 通常の乗車券(新幹線)を利用:18,380円
- 通常の乗車券(在来線)を利用:11,880円
- 青春18きっぷ1回分を利用:2,410円
青春18きっぷの販売期間
春・夏・冬の年に3回発売しています。
- 春季用 2022年2月20日(日)から2022年3月31日(木)まで
- 夏季用 2022年7月1日(金)から2022年8月31日(水)まで
- 冬季用 2022年12月1日(木)から2022年12月31日(土)まで
- 春季用 2022年3月1日(火)から2022年4月10日(日)まで
- 夏季用 2022年7月20日(水)から2022年9月10日(土)まで
- 冬季用 2022年12月10日(土)から2023年1月10日(火)まで
利用可能な期間と発売期間が異なります。
基本的には利用する当日に青春18きっぷを購入することが可能ですが、利用可能な期間の終了間際は、発売期間が終了しているため注意が必要です。
青春18きっぷの主な販売場所
JR駅のみどりの窓口
JR駅の指定席券売機
※全ての駅で青春18きっぷを購入できるわけではないです。
※全ての券売機で購入できるわけではないため注意が必要です。
JTBや日本旅行など主な旅行会社の支店・営業所の窓口
青春18きっぷの使い方
乗車する場合:改札にいる駅員さんに、青春18きっぷに利用日の日付のハンコを押してもらいます。
ハンコを押してもらったら、電車に乗り込んで旅に出ましょう。
下車する場合:降りる駅の改札にいる駅員さんに、利用日の日付のハンコが分かるように青春18きっぷを見せれば、外に出ることができます。
複数人で利用したい場合は、駅員さんに人数分の利用日の日付のハンコを押してもらう事で利用可能です。
青春18きっぷは切り離すことが出来ないため、列車に乗る際は一緒に行動する必要があります。
青春18きっぷは残念ながら自動改札機に通すことができないため、改札を通過するたびに駅員さんに声をかけ、青春18きっぷを見せて列車に乗りましょう。
無人駅から乗車する場合は、「乗り込んだ列車の車掌さん」または「下車する駅の駅員さん」に利用日の日付のハンコを忘れずに押してもらうようにしましょう。
青春18きっぷの有効期間
18きっぷ1回分は利用日の00:00から24:00まで有効です。
- 乗車した列車が0時を過ぎて最初に停車する駅まで有効です。
- 0時を過ぎて最初に停車する駅より先まで乗車する場合は、0時を過ぎて最初に停車する駅から下車する駅の運賃分のみ支払う必要があります。
- ただし、東京・大阪等の電車特定区間は、0時を過ぎた場合でも乗車日の終電まで有効です。
青春18きっぷのメリット
- とにかく安い。
- 行き先を当日変更可能。
- 途中下車も自由自在。
- 近場の旅行先でも日帰りで往復すれば簡単に元が取れる。
- 全国の様々な景色を見て楽しめる。
青春18きっぷデメリット
- とにかく時間がかかる。
- 目的地が遠方の場合、到着が夜になり観光できる時間が少なくなることが多い。
- 移動で疲れて観光する体力がなくなりがちである。
- 遅延などで目的地に到着できない場合がある。
- 乗り換え回数が多くなりがちである。
- 主に都市部の移動の際に、通勤ラッシュに巻き込まれる場合がある。
- 荷物を持ちながら長時間の移動することは大変である。
- 座れないまま長時間移動する場合がある。
- 椅子にずっと座っていると、お尻が痛くなる。(これが一番辛いかも・・・。)
青春18きっぷで行ける場所
東京駅出発の場合、日帰りで熱海に温泉に入りに行くのがオススメ(初心者向け)
- 東京駅10:32発→熱海12:11着
- 所要時間:1時間39分
- 乗り換え回数:0回
- 距離:104km
- 通常の乗車券の料金(往復):3,960円
東京駅出発の場合、1日で行ける最西端は山口県の新山口駅。(上級者向け)
- 東京駅05:20発→新山口駅24:02着
- 所要時間:18時間42分
- 乗り換え回数:10回
- 距離:1048km
- 通常の乗車券の料金(片道):12,870円
18きっぷのお得な裏技
世界遺産の厳島神社がある宮島に渡るための「JR西日本宮島フェリー」に追加料金不要で18きっぷを利用して乗船できます。
宮島へ渡るためのフェリーは複数社ありますが、追加料金不要で乗船できるのは「JR西日本宮島フェリー」だけであるため、運行会社を確認してから乗船しましょう。
2階建て車両のグリーン車(首都圏)
新快速Aシート(関西)
快速マリンライナー2階建て車両の下階(岡山-高松)
※上階は指定席グリーン車のため残念ながら青春18きっぷでは乗車出来ません
※マリンライナーに併結されている2階建て車両以外の車両は普通列車の快速であるため追加料金不要で乗車可能です。
快速エアポート(新千歳空港-札幌-小樽)uシート
都市圏の通勤時間帯に運行しているライナー(乗車整理券またはライナー券が必要です)
普通乗車券+指定席券で乗車可能なトロッコ列車・SL
特例として以下の区間は別途運賃・料金を支払わずに特急列車の普通車自由席に乗車することができます。
奥羽本線「新青森~青森」
石勝線「新得~新夕張」
宮崎空港線「宮崎~宮崎空港」
佐世保線「早岐~佐世保」
青い森鉄道線の「青森~八戸」間・「青森~野辺地」間・「八戸~野辺地」間については、普通・快速列車の普通車自由席に乗車して通過利用する場合に限り、利用できます。
青森駅、野辺地駅、八戸駅に限り下車することができますが、以上の区間内で下車した場合、別に乗車区間の運賃が必要です。
あいの風とやま鉄道線の「高岡~富山」間については、普通列車の普通車自由席に乗車してJR線へ通過利用する場合に限り、利用できます(乗車整理券・ライナー券が必要な列車をご利用になる場合、別に乗車整理券・ライナー券が必要です)
高岡駅、富山駅に限り下車できますが、「高岡~富山」間以外の区間を乗車した場合(区間内での下車、区間を越えて乗車等)は、別に全乗車区間の運賃が必要です。
IRいしかわ鉄道線の「金沢~津幡」間については、普通列車の普通車自由席に乗車してJR線へ通過利用する場合に限り、利用できます。
金沢駅、津幡駅に限り下車できますが、「金沢~津幡」間以外の区間を乗車した場合(区間内での下車、区間を越えて乗車等)は、別に全乗車区間の運賃が必要です。
「青春18きっぷ」に追加して、別途「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券(2490円)」を追加で購入すると、北海道新幹線の「奥津軽いまべつ~木古内」間及び道南いさりび鉄道線の「木古内~五稜郭」間を片道1回乗車できます。
青森と北海道を移動する手段は、新幹線以外にも青函フェリーがあります。
青函フェリーは青春18きっぷの利用はできませんが料金を抑えたい方や、景色を楽しみたい方にはおすすめです。
JR上越線・越後湯沢駅など、駅構内に足湯や温泉が併設されている駅が全国に複数あるため温泉に入って疲れを癒せます。
便数が少ないエリアや混雑が激しいエリアは、少しの区間だけ新幹線に乗車することを検討してみてはいかがでしょうか。
新幹線乗車をおすすめする区間は以下の2箇所です。
①岡山駅〜相生駅
- 便数が少なく、混雑しがちである。
- 特定特急料金で距離が長くても新幹線特急料金が安く設定されている。
②静岡駅〜浜松駅
- 便数は多いが、混雑しがちである。
- 特定特急料金で距離が長くても新幹線特急料金が安く設定されている。
まとめ
- 年齢制限:年齢制限無し。誰でも購入・利用可能
- 価格:12,050円(5回分のセット売りである。1回あたりの価格は2,410円)
- 発売期間:春・夏・冬の年に3回発売
- 販売場所:JRの主要駅や一部の旅行会社など